他人のことを書く

自分のことでなく、他人を本のテーマとすることもできる。他人の人生を詳しく語る。 あるいはその人物を取り巻く魅力ある事象を取り上げる。これは前段で述べた、特殊知識 この分野においては、第1のハードルを目指すものはまずない。昔好きだった人のことを書いても構わないが、個人的な日記に留めておいた方が無難だ。恨みを持つ人への容赦 ためだけに書くとなると、やや異常な世界に入り込む恐れがある。。 第2のハードルを目指すケースは、自費出版本に馴染む。自分の夫や妻のことを書く。また、先祖の誰かを取り上げて、その家系に連なる一族の繋がり 生を終えた身内の人生を総括し、『OO家の歴史』、『××家 の人々』などのテーマで、歴史物語風に仕立てる方法もある。 第3、第4のハードルを目指すものはどうか。赤の他人の一生を描く方法と、その人の持定な事績にスポットを当てる場合がある。 対象読者は特定の人たちと、不特定多数の場合がある。また、 世に知られていない身内の人生を書いてもいい。個人的にお世話になった親戚の叔父さんのことを書いても、赤の他人は 地味で目立たないが、世に紹介したい素晴らしい人生を送った人が自分の周辺にいれば、 掘り出せるはずだ。 地方でユニークな活躍をした、無名の人物はまだ大勢 ことなど、書いてみたらどうか。大和朝廷から今日まで、中央集権の続くわが国には、地 それは面白いテーマだろう。歴史に埋もれた人物、特に自分が生まれ育った郷里の偉人の 伝記などで書き尽くされた有名人のことでも、素人作家のテーマになることはある。聖 かになったわけではない。『織田信長の知られざる一面』、『徳川家康、実は○○だった!』 徳太子、源頼朝、そして豊臣秀吉に西郷隆盛。歴史上の著名人たちの人生が、すべて明ら かみたいなことが書けたら、相当面白い。 「世間では聖人君子で通っていたが、実は:::」といった、暴露本となり得る。覗き そのような本は、売れるかもしれない。でも、物書きに生活を懸ける人ならいざしらず、 生きている人、故人に関わらず、名誉捜損の危険性、か常に付きまとう。自分のことは、 暴露しても構わないが、他人のことを暴露する場合は、最大限の注意をもって臨んだほうが良い。