書きたいこと、書きたくないこと

書きたいことを書いて、書きたくないことは書かない。それでいいように思えるが、実 プロであれ素人であれ、著者はその試練老くぐり抜ける必要がある。 書きたいことでも書かずに我慢し、書きたくないことでも敢えて書く。 本を書くとなれば、そうもいかない。いい本を書こうとする試みの先に、書きたくても、書いてはいけないことがある。著書の品位老、常に考えよう。 たとえ事実であっても、公序良俗を乱し、人を不快にさせるようなことは書 えるインパクトが大きいほど、発表には慎重になるべきだ。確証のとれない情報は、控え 、人や集団を傷つけてはいけない。著者自身には魅力ある題材でも、他者が嫌がるだけだ。 どう感じるか、冷静な判断が求められる。書きたいことの書き散らしは、作品の中味を薄 く、書きたくないことを書く。あるものを訴えようとすれば、その抽出の段階で、恥となるような不純物も含まれる。あたりさわりのないことばかり書いても、読者はついてこない。全部さらけ出す必要はないが、その一部を、あえて露出する必要に迫られる 。あなたの本から、読者が何を得られるかだ。読者の参考になるか。 著者は書く題材を気分で選んではいけない。 感動や共感が得られるか。楽しい気分になれるか。勇気が与えられるか。そのためには、 それは単なる思いあがりだ。ごく一部の才能ある人にしか、許されない言葉だ。本を書きたいほとんどの人が、読者のニ ーズに合わせて、書く素材を吟味しなくてはいけない。 素材の調合に工夫を凝らす必要がある。 書きたい素材、書きたくない素材、いろいろある中で、読者という顧客を意識しながら、 「自分の恥まで晒して、本など書かなくてもいい」と、言う人がいるかもしれない。もう 少し待って欲しい。恥老晒すにしても、書き方はいろいろあるのだ。